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  • 公開日:2024.05.14
  • 更新日:2024.05.15

床ずれ防止に役立つ介護用品4選!|選び方や日常でできる予防法をご紹介

寝たきり状態が続くと、床ずれが発生します。
床ずれとは、同じ体制を長時間維持することで、圧迫されている軟部組織の血流が低下もしくは停止することにより、皮膚が赤くなる・ただれる・傷ができる状態のことをいいます。
床ずれを防止するためには、床ずれ防止の介護用品や福祉用具を利用するのが有効です。

そこで本記事では、床ずれ防止におすすめの介護用品・福祉用具をご紹介します。
あわせて、床ずれが発生する原因や予防法も解説しているため、ぜひご覧ください。

1. 床ずれとは

床ずれとは、一定の体制を維持することで圧迫されている軟部組織の血流が低下もしくは停止することにより、皮膚が赤くなる・ただれる・傷ができる状態のことをいいます。
床ずれは体重の減少により骨が浮きやすい、かかと・仙骨部・肘頭部・肩甲骨部などにできやすい傾向です。
床ずれを放置すると皮膚が黒く変色したり、軟部組織の損傷により関節や腱などの構造が見えるようになります。
床ずれが悪化した場合は、皮膚を切開したり皮膚を移動させたりする外部的治療が必要になるケースも少なくありません。
※参照:一般社団法人日本褥瘡学会 褥瘡について

2.床ずれが発生する4つの原因

床ずれが発生する4つの原因をご紹介します。

2-1. 皮膚への圧迫による床ずれ

床ずれが発生する原因として、皮膚への圧迫により血流の流れが悪くなることがあげられます。
ベッドで過ごす時間が長い利用者の場合、自力で寝返りを打てないケースも少なくありません。
同じ体制を維持したままベッドで横になっていれば、筋肉の減少にともない骨が突出します。
骨が突出した状態で同様の体制を長時間維持すると、骨の出っ張った部分とベッドの間で同じ部分が圧迫されるため血流の流れが閉ざされます。
そのため、皮膚の組織が壊死してしまうことで床ずれが発生する仕組みです。

2-2. 皮膚への摩擦やずれによる床ずれ

皮膚への摩擦やずれが原因で、床ずれが発生するケースもあります。
車いすの利用が長時間にわたる場合、姿勢が崩れることで車いすの背もたれと背骨との間で摩擦が生じやすくなります。
ご利用者の体型に合わない車いすを使用することで、尾骨や仙骨に床ずれができやすくなるケースも少なくありません。

2-3. 皮膚の汚れや蒸れよる床ずれ

皮膚の汚れや蒸れも、床ずれが発生する原因です。
通気性の低い下着やおむつを着用すると、汗や尿などで皮膚が蒸れて傷つきやすくなります。
皮膚がふやけている状態で布を使用して汚れを落としたり、ベッドで摩擦を受けたりすると、床ずれを起こしやすくなります。

2-4. 栄養不足による床ずれ

床ずれが発生する原因として、栄養不足もあげられます。
高齢になり食事を取るのが難しくなると、栄養状態が悪くなり筋肉や脂肪は減少して骨が突出します。
また、65歳以上の高齢者においては7種類以上の常用薬を処方されているのが現状です。
抗がん剤やステロイドを服用している場合、皮膚炎を発症しやすくなるといわれています。
※参照:厚生労働省 高齢者の服薬に関する実態調査

3.床ずれを防止・予防する5つの方法

次に、床ずれを防止・予防する5つの方法を解説します。

3-1.定期的に体位変換をする

床ずれを防止するためには、定期的に体位変換をするのが有効です。
目安としては、2時間程度で仰向けもしくは横向きに体勢を変えます。
床ずれが生じるのは、自力で寝返りを打てない利用者である場合が大半です。
そのため、介助者は定期的に利用者の体位変換ができる環境を整えましょう。

3-2. 身体を清潔に保つ

身体を清潔に保つことも、床ずれを予防する方法です。
おむつを使用している場合は、時間を決めてこまめに交換しましょう。
とくに、湿度の高い梅雨や気温が上昇する夏場は注意する必要があります。
また、入浴で皮膚を清潔に保つことも欠かさないようにします。
入浴が難しい場合は、濡れタオルでやさしく身体を拭くだけでも効果的です。
皮膚が乾燥していたりふやけていたりする場合は、保湿クリームや軟膏を塗りましょう。

3-3. 栄養バランスのよい食事を取る

床ずれを予防するためには、栄養バランスのよい食事を取ることも重要です。
栄養が不足すると筋肉や脂肪は減少するため、骨が突出します。
骨が突出することで、ベッドに横になっているだけでも床ずれが生じやすくなります。
利用者の咀嚼力が低下している場合は、ムース食を選択して栄養バランスのよい食事を取るのもよいでしょう。
ムース食について把握したい方は、以下の記事も参考にしてください。
ムース食とは?その他の介護食との違いと市販で買える場所もご紹介

3-4. 寝たきりを予防する

寝たきりを予防することで、床ずれ防止になります。
床ずれは長時間、同じ体制を維持することで生じる現象です。
寝たきりにならないためにも、簡単なストレッチを取り入れたり軽い散歩をしたりして規則正しい生活を心がけましょう。
ただし、十分な栄養を摂取せずに運動をすると、筋肉は減少してしまうため注意が必要です。
たんぱく質や炭水化物など、身体に必要な栄養をしっかり摂取したうえで軽い運動を取り入れましょう。

3-5. 介護用品もしくは福祉用具を利用する

床ずれを防止する方法として、介護用品や福祉用具を利用するのも有効です。
たとえば、車いすの利用時間が長い場合は、座位用の床ずれ予防クッションを使用します。
座位用クッションを利用すれば、適切な座位姿勢を維持できるため、すれが生じにくくなります。

4.床ずれ防止用具の選び方

床ずれ防止用具の選び方を解説します。

4-1.利用者の身体状態にマッチする床ずれ防止用具を選ぶ

床ずれ防止用具は、利用者の身体状態にマッチするものを選びましょう。

利用者の身体状態 最適な床ずれ防止用具 仕組み
自力で寝返りを打てる場合 静止型マットレス 利用者の身体に合わせてマットレスが沈む
自力で寝返りが打てない場合 スモールフローセルを収縮・膨縮できるエアーマットレス 自動で体位変換が可能

利用者の身体状態に合わせて床ずれ防止用具を選ぶことで、床ずれを予防できます。

4-2.介助者の負担を軽減できる床ずれ防止用具を選ぶ

介助者の負担を軽減できる床ずれ防止用具を選ぶことも重要です。

床ずれ防止用具 特徴
スライディングシート 摩擦を減少してスムーズに体位変換できる
体位変換クッション 小さな力で利用者の体制を変えられる

使いやすい床ずれ防止用具を選べば、介助者の負担が軽減されるでしょう。

5.床ずれ防止におすすめの介護用品・福祉用具4選

ここからは、床ずれ防止におすすめの介護用品・福祉用具4選をご紹介します。

5-1.静止型床ずれ予防マットレス

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静止型床ずれ予防マットレスは、自力で寝返りが打てる利用者におすすめです。
5層のウレタンフォームにより、優れた体圧分散性を実現しました。
最上層は身体へのあたりをやさしく感じられるよう、よりやわらかく仕上げています。

5-2.高性能床ずれ防止エアーマット

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高性能床ずれ防止エアーマットは、自力で寝返りを打てない利用者に最適です。
自動体位変換機能であるスモールフロー機能を搭載しているため、緩やかな体位変換を自動で実現します。
寝位置センサーも搭載しているため、利用者の転倒リスクにも配慮しています。

5-3.グリップ付き体位変換機

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グリップ付き体位変換機は、介助者の使いやすさに配慮した床ずれ防止用具です。
クッションの両側にはグリップが付いているため、力の弱い介助者でも利用者の体位変換をスムーズにおこなえます。
体位変換後は利用者の身体下へ挿入しておくことで、正しい姿勢も維持しやすくなります。

5-4.移乗用スライディングシート

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移乗用スライディングシートは、利用者とベッドの間にシートを敷き込むことで、体位変換時に発生する摩擦を最小限に減少する床ずれ防止用具です。

体位変換時の摩擦が減ることで、床ずれのリスクが軽減されます。
また、最小限の力で利用者の体位変換が可能になるため、介助者の負担も軽減できるでしょう。

6.まとめ

床ずれとは、一定の体制を維持することで圧迫されている軟部組織の血流が低下もしくは停止することにより、皮膚が赤くなる・ただれる・傷ができる状態のことをいいます。
床ずれを防止するためには、定期的に体位変換をするのが有効です。

本記事でご紹介した床ずれ防止介護用品・福祉用具であれば、介助者の負担を軽減できるうえに利用者の床ずれも防止できます。
ご紹介した介護用品以外にも床ずれ防止に役立つ福祉用具を把握したい方は、以下の商品もぜひご覧ください。
「床ずれ防止用具」

★エアマット「アマンダ」

★床ずれ予防マットレス「アルファプラFⅡ」

また、床ずれ防止用具の選び方を相談したい方は、お気軽に「よぐGO」へお問い合わせください。

この記事の筆者
全国380カ所で在宅介護サービスを提供しています。

介護に関するあらゆる悩みに対応いたします。
ご高齢の皆様がご自宅で暮らす上での不安やお困りごと、その一つひとつを安心にかえるために、皆様の立場になって生活のご支援をしてまいります。
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