脳の血管が詰まったり、細くなったりすることで起こる脳梗塞。治療を終えたあとでも、後遺症が残るケースはが少なくありません。
とくに片麻痺などが生じると、歩行中に転倒しやすくなります。転倒は手足の骨折につながったりして大変危険です。
今回は、脳梗塞後に転倒しやすくなる後遺症の種類や、転倒を予防する方法などについて、わかりやすく解説していきます。
ご自身または大切な方が脳梗塞を経験され、転倒する危険性を伴っている場合は、ぜひ参考にしてください。
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脳梗塞は、脳にある血管が詰まったり細くなったりするなどの原因で、血液の流れが途絶えることで起こります。
血液の流れが途絶えるため脳に必要な量の血液が回らなくなり、脳の細胞が壊死してしまう病気です。
脳梗塞が生じると、死亡に至らなかったとしても、後遺症が残ることも少なくありません。
脳梗塞を経験した方のうち7割が、何かしらの後遺症が残るといわれています。
後遺症の内容によっては、転倒しやすくなる危険性もあり、注意が必要です。
脳梗塞の後遺症には、片麻痺や高次機能障害など、さまざまなものがあります。
また再発を繰り返すことで、後遺症が重くなっていくケースも少なくありません。
後遺症によって、最終的には寝たきりになる可能性もあります。
ここでは、後遺症のなかでも転倒につながりかねないものについてご紹介するので、参考にしてみてください。
脳梗塞を経験した後、体の片側が麻痺になる症状が出る場合があります。
片側だけの麻痺であることから「片麻痺」といわれる症状です。
脳のなかでも、体の運動に関する機能をつかさどる部分に障害が起こると片麻痺が生じます。
例えば、右側の脳に障害が出た場合は、身体の左側。左側の脳なら身体の右側。このように障害が出た脳の逆側に麻痺の症状が出ます。
片麻痺になると、手足の動きが悪くなるため、転倒しやすい状態になります。
これは、麻痺の出ている手足が細かくしびれたり、手足が動かなくなったりするためです。
また、歩いているときなどは、麻痺の症状が出ているほうへと体が傾く場合が多くあります。
麻痺側の足はうまく踏ん張れないケースがあり、麻痺がないほうの足を踏み出した際にバランスが崩れ、転倒を引き起こします。
言語障害とは、言葉がうまく出なくなったり、舌が回りにくくなったりする症状のことです。
言葉がうまく出ないことを失語症、舌が回りにくい状態を構音障害(こうおんしょうがい)といいます。
失語症は、脳の言葉に関わる「言語領域」に障害があり、ものの名前が答えられなくなったり言い間違いが増えたりする特徴があります。
そのため通常時と比べ、会話のやり取りが難しくなります。
また話すだけでなく、うまく書き取りや文字を読むことができにくくなる可能性もあります。
構音障害は、相手の言葉の聞き取りは上手に行えますが、うまくろれつが回らない状態になることがほとんどです。
食べものが飲み込みにくくなる障害のことをいいます。
喉に食べものが残ってしまったり、誤って食べものが気管に入る誤嚥が起こったりすることが特徴です。
誤嚥は、咳やむせることで食べものを吐き出そうとしますが、吐き出せなかった場合に肺へ達し「誤嚥性肺炎」になる恐れがあります。
転倒して骨折すると、入院を余儀なくされる可能性も十分にあります。
また入院までいかずとも、転倒で手足の骨折をすれば日常生活に支障が出て、あまり動けなくなる場合も少なくありません。
転倒により動ける範囲が狭まることで、認知症機能などが悪化してしまう恐れもあります。
そこで、脳梗塞の後遺症が感じられるようになった際、転倒を予防するための方法をご紹介するので、悩んでいる方は参考にしてください。
ふらつきやめまい、片麻痺などの症状がひどい場合は、杖の使用も検討してみてください。
杖があると、歩行時にバランスがとりやすくなるだけでなく、足への負担も軽減されます。
麻痺は足に力が入りにくくなるので、その補助的役割として杖は有効です。
歩きやすくなると、日ごろの運動量が増えるため、リハビリにもなります。
また、普段歩けてはいるものの、少し歩きにくそうにしている場合も、杖を使うことで改善することがあります。
脳梗塞の後遺症として転倒しやすい方の場合は、多点杖がおすすめです。
杖は、レンタルもしくはオンラインショップや店頭などで購入もできます。
費用については商品やメーカーによって異なりますが、3点や4点で支える多点杖なら、1つ数千~1万円台ほどです。
まず杖を使用する感覚が知りたい場合は、レンタルがおすすめです。
保険適用により、手ごろな価格で杖が使用できます。
ふらつきやめまいがひどく、よく転倒しそうになる場合は、手すりを使用しましょう。
手すりは主に「突っ張り型」と「据え置き型」の2種類があります。
突っ張り型は、床と天井の間に手すりを突っ張る形で設置します。
固定する力が強いため、手すりの上部をつかんで立ち上がるときなどにおすすめです。
据え置き型は、床に置く板に手すりがついている形です。
椅子やベッドなどの近くに置くことで、歩きだしのサポートをできるのが魅力です。
ベースとなる板には正方形や長方形などさまざまな形があるので、設置したい場所に合わせて選べます。
介護用品レンタルサイト「よぐGO」では、突っ張り型・据え置き型ともにレンタル可能なので、ぜひご覧ください。
特殊寝台は、高さを調整したり背中を上げたりする機能が付いた介護ベッドのことです。
ベッドから車椅子への移動が楽になる、食事中や起きている時の姿勢を快適に保てるなどのメリットがあります。
また、車椅子を必要としない片麻痺の方にも特殊寝台がおすすめです。
立ち上がりや起き上がった際に転倒するケースがあり、特殊寝台を使うことで転倒を防止しやすくなります。
また通常のベッドを使用する際、転落すると大変危険です。
ベッドからの転落・転倒を防ぐためにも、片麻痺などの症状がある場合は特殊寝台を使用するのがおすすめです。
よぐGOは、先ほどご紹介した特殊寝台のほかにも、手すりや杖など、さまざまな介護用品や福祉用具をレンタルしているサービスです。
よぐGOの運営元である「やさしい手」は、前身の会社も含めると、創業から60年間介護福祉に携わってきた歴史ある会社です。
福祉用具専門の相談員が、お客様一人ひとりに合った提案を行います。
手すりは、室内用やトイレ用、玄関用など、幅広いラインナップをご用意しております。
月額500円(介護保険1割負担者の場合)以内でレンタルできるので、手軽にお試しいただけます。
杖も、3点・4点の多点杖から、握力が弱い方でも使いやすいロフストランドクラッチ杖までレンタル可能です。
お客様の歩幅や背丈に合わせた杖、使いやすい杖をレンタルでき、およそ月額100円以内で可能です。
レンタルの申し込みはオンラインで完了し、お申し込み後、必要に応じて営業担当からお客様の希望に沿った商品がレンタルできるようご提案させていただきます。
各商品については、メールなら24時間365日いつでも相談やお問い合わせができるため、気になるものがあればぜひご連絡ください。
脳梗塞になると、後遺症が残ってしまうケースは少なくありません。
後遺症などにより転倒する恐れが出た場合は、杖や手すり、特殊寝台などの介護用具を使用することで、転倒を予防しましょう。
介護用品の利用についてお悩みの方はぜひ「よぐGO」へご相談ください。
専門の相談員が、親身になってお客様にぴったりのものを提案します。
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