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  • 公開日:2024.10.17
  • 更新日:2024.10.17

長く使うためのコツ!福祉用具メンテナンスガイド

福祉用具は、介護を受ける方にとって、日常生活をサポートする欠かせない商品です。
車いすや歩行器、介護ベッドなど、福祉用具は長期間使用されることが多く、利用者の安全と快適な生活を支えています。
しかし、福祉用具も他の道具と同様に、使い続けるうちに劣化が進むことは避けられません。適切なメンテナンスを行うことで、用具の寿命を延ばし、使用中のリスクを最小限に抑えることができます。
例えば、車いすのブレーキが緩んでいると、急な転倒につながる恐れがあります。歩行器のグリップが摩耗して滑りやすくなれば、利用者の安全性が大きく損なわれます。
このように、福祉用具の状態を常に良好に保つことは、利用者と介護者の安心を守るために欠かせません。
また、今使用している福祉用具について、いつ・どのような時に専門相談員に相談をすればよいか、タイミングが分からない方もいるのではないでしょうか。

この記事では、福祉用具に関してよくある劣化のサイン、専門業者に相談をするタイミング、定期的な点検について紹介します。

1.よくある福祉用具の劣化サイン

福祉用具が劣化しているかどうかを見極めるには、いくつかのポイントがあります。
福祉用具の状態を定期的にチェックし、早めに対処することで、思わぬ事故やトラブルを防ぐことができます。
ここでは、主要な福祉用具に見られる一般的な劣化のサインを紹介します。

1-1.車いすの劣化サイン

最初は車いすの劣化サインの紹介です。下記にて劣化サインのポイントを紹介します。

●タイヤの空気が抜けている、またはすり減っている
●ブレーキの効きが弱くなっている
●座面や背もたれの布が破れたり、へたってきている
●ネジやボルトが緩んでいる

1-2.歩行器の劣化サイン

続いて歩行器の劣化サインの紹介です。

●グリップが摩耗して滑りやすくなっている
●フレームが歪んでいる、またはガタついている
●ゴム足がすり減り、地面との接触が不安定になっている

1-3.介護ベッドの劣化サイン

最後に介護ベッドの劣化サインの紹介です。

●モーターやリモコンの動作が遅い、または不安定
●フレームの部分が錆びている
●マットレスのへたりや破れが目立つ

各々福祉用具で上記のサインが見られたら、早急にメンテナンスを行うか、専門業者に点検を依頼する必要があります。

2.福祉用具ごとのメンテナンスポイント

福祉用具のメンテナンスは、製品の種類ごとに異なります。
それぞれの特徴を理解し、適切な方法でメンテナンスを行うことが大切です。
ここでは、代表的な福祉用具のメンテナンスポイントを解説します。

2-1.車いすのメンテナンス方法

車いすは日常的に多くの負荷がかかるため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。

●タイヤの空気圧:月に1回程度、タイヤの空気圧をチェックし、必要に応じて空気を補充します。
空気が抜けた状態で使用し続けると、タイヤが早く摩耗します。
●ブレーキの調整:ブレーキの効きが悪くなっている場合、専門業者に調整を依頼するか、
簡単な場合は自分で調整できることもあります。
●ネジの締め付け:車いすのフレーム部分のネジが緩んでいないか、定期的に確認しましょう。
緩んでいる場合は、しっかりと締め直します。

2-2. 歩行器のメンテナンス方法

歩行器は、利用者の体重を支え、歩行を補助する重要な福祉用具です。

●グリップの交換 :グリップが摩耗している場合は、新しいものに交換しましょう。
滑り止め効果がなくなると、転倒の危険性が高まります。
●ゴム足のチェック:ゴム足がすり減っていると、地面との接触が不安定になります。
劣化が見られたら交換が必要です。

2-3.介護ベッドのメンテナンス方法

介護ベッドは、寝たきりの方にとって快適な生活環境を提供するため、定期的なメンテナンスが重要です。

●モーターの点検 :介護ベッドのリクライニング機能や高さ調節機能がスムーズに動作しているかを確認します。
異音がしたり、動作が遅い場合は、早めに業者に点検を依頼しましょう。
●マットレスのケア:マットレスのへたりや破れがあると、使用者の体に負担がかかります。
定期的に裏返したり、交換を検討しましょう。

3.自分でできる簡単なメンテナンスのコツ

福祉用具のメンテナンスは、専門業者に依頼するだけでなく、自分で簡単にできることもたくさんあります。
以下に、日常的に行えるメンテナンスのコツを紹介します。

●定期的な清掃:福祉用具は、使い続けるうちにホコリや汚れが溜まります。
特に、グリップやシート部分は定期的に拭き掃除を行い、清潔に保ちましょう。
●潤滑剤の使用:可動部分(例:車いすの車輪や介護ベッドの可動部など)には、潤滑剤を使用してスムーズな動作を保ちます。
●目視点検  :日常的に、破損や異常がないかを確認することが大切です。
特に、高頻度で使う部分に異常がないかを注意深くチェックしましょう。

4.メンテナンスを専門業者に依頼すべきタイミング

福祉用具のメンテナンスを自分で行うことも可能ですが、場合によっては専門業者に依頼した方が良い場合もあります。以下のような状況では、専門業者に点検や修理を依頼することをおすすめします。

●重大な異常がある場合:例えば、車いすのブレーキが全く効かない、歩行器のフレームが曲がっているなどの異常は、自分で対処するのは難しいため、専門業者に依頼しましょう。
●定期点検の必要性  :福祉用具は、定期的に専門業者による点検を行うことで、長期間安心して使用できます。
特に、長く使用している場合や、劣化が進んでいる場合は、プロの点検が不可欠です。

また、用具を使用している際に何かしら「異音」が発生した場合も専門業者に相談するようにしましょう。

5.福祉用具の定期点検と買い替えの目安

福祉用具を長く使うためには、定期的な点検と適切な買い替えが必要です。
一般的に、福祉用具の寿命は数年と言われていますが、使用頻度やメンテナンス状況によって異なります。

●車いすや歩行器:毎年1回程度の点検を行い、タイヤやゴム足などの交換が必要な場合は、早めに対応しましょう。
5年〜7年が買い替えの目安です。
●介護ベッド  :定期的にモーターやフレームの点検を行い、異常があれば交換を検討します。
特にマットレスは2年〜3年程度での交換が推奨されています。

6.まとめ:福祉用具を長持ちさせるためにできること

福祉用具を長く安心して使い続けるためには、日々のメンテナンスが重要です。簡単な点検や清掃を日常的に行い、必要に応じて専門業者の力を借りることで、福祉用具の寿命を延ばし、使用者の安全を守ることができます。

今使用している福祉用具について、何か疑問を抱えている方やこれから福祉用具の利用を考えている方。
よぐGO」にてお気軽にお問い合わせください。
お客様に寄り添ったサポートをさせていただきます。