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  • 公開日:2026.02.03
  • 更新日:2026.02.03

歩行器の選び方:室内・屋外で使いやすいモデルを徹底解説

 

歩行器とは?基本知識と効果

歩行器は、歩行に不安を感じる方や足腰の筋力が低下した方の歩行を支援する福祉用具※1です。杖よりも安定性が高く、車いすよりも自立性を保てるため、「歩く」という基本的な動作を継続したい方に最適な選択肢となります。

※1 福祉用具:高齢者や障害者の日常生活を支援するための道具や機器の総称
歩行器の主な効果
・歩行時の安定性向上と転倒リスクの軽減
・歩行距離の延長と活動範囲の拡大
・下肢筋力の維持・向上
・心理的な安心感と自信の回復
・介助者の負担軽減

歩行器が必要になるタイミング

歩行器の導入を検討するタイミングは人それぞれですが、以下のような症状や状況が見られる場合は、専門家に相談することをおすすめします。

加齢による筋力低下、膝や腰の痛み、バランス感覚の衰え、病気やケガによる歩行能力の低下などが主な要因となります。また、「最近つまずきやすくなった」「長距離歩くのが辛い」「外出するのが不安」といった日常生活での変化も重要なサインです。

介護保険の適用について

要介護・要支援認定※2を受けている方は、介護保険を利用して歩行器をレンタルすることができます。月額利用料の1~3割負担で利用でき、身体状況の変化に応じて機種変更も可能です。

※2 要介護・要支援認定:介護や支援の必要度を判定する公的制度。要支援1・2、要介護1~5の7段階に分類
介護保険利用の条件
・要介護・要支援認定を受けていること
・在宅での生活を継続していること
・ケアマネジャー※3による福祉用具サービス計画の作成
・福祉用具専門相談員による適切な選定とフォロー
※3 ケアマネジャー:介護支援専門員。要介護者のケアプラン作成や各種サービスの調整を行う専門職

歩行器使用による生活の質の向上

歩行器を適切に使用することで、単に歩行の安定性が向上するだけでなく、生活全体の質(QOL※4)が大きく改善されます。外出への意欲が回復し、社会参加の機会が増えることで、身体機能の維持だけでなく、認知機能の維持にも効果が期待できます。

※4 QOL(Quality of Life):生活の質。身体的、精神的、社会的な健康状態を含む総合的な生活満足度

歩行器の種類と特徴

歩行器には様々な種類があり、それぞれ異なる特徴と適用場面があります。利用者の身体状況、使用環境、生活スタイルに応じて最適なタイプを選択することが重要です。

固定型歩行器(ピックアップ型)

持ち上げて前に置き、歩を進める最もシンプルなタイプ。軽量で安定性が高い。
✓ 軽量で持ち運びやすい
✓ 安定性が非常に高い
✓ 価格が比較的安価
× 持ち上げる動作が必要
× 歩行スピードが遅い

キャスター付き歩行器(前輪型)

前輪にキャスターが付いており、押して歩くことができる。持ち上げる必要がない。
✓ 持ち上げる必要がない
✓ スムーズな歩行が可能
✓ 疲労が少ない
× 段差に弱い
× ブレーキ操作が必要

四輪歩行器(ロレーター型)

四つの車輪すべてにキャスターが付いた歩行器。座面やかご付きのものもある。
✓ 非常にスムーズな歩行
✓ 座面で休憩可能
✓ 荷物を運べる
× 重量がある
× 狭い場所での取り回しが困難

交互型歩行器

左右のフレームを交互に動かして歩行する。より自然な歩行パターンに近い。
✓ 自然な歩行パターン
✓ 歩行訓練に適している
✓ バランス感覚の向上
× 操作に慣れが必要
× 重量がやや重い

折りたたみ式歩行器

コンパクトに折りたためる歩行器。持ち運びや収納に便利。
✓ 持ち運び・収納が便利
✓ 車での移動に適している
✓ 旅行時にも使用可能
× 折りたたみ機構分の重量増
× 価格がやや高い

肘支持型歩行器

前腕で体重を支える構造。手首や握力に問題がある方に適している。
✓ 手首への負担が少ない
✓ 握力が弱くても使用可能
✓ 安定した支持が得られる
× 慣れるまで時間がかかる
× 選択肢が限られる

歩行器の基本構造と機能

歩行器の基本構造は、フレーム、グリップ(握り部分)、脚部、そして必要に応じてキャスターやブレーキなどで構成されています。各部分の機能を理解することで、より適切な選択ができます。

部位 機能 選択のポイント
フレーム 全体の骨格となる部分 軽量性と強度のバランス
グリップ 手で握る部分 握りやすさと滑り止め機能
高さ調整機能 利用者の身長に合わせる 調整範囲と固定の確実性
キャスター 移動をスムーズにする サイズと旋回性能
ブレーキ 安全な停止を確保 操作の簡単さと効き具合

室内用歩行器の選び方

室内での歩行器使用には、屋外とは異なる配慮が必要です。住宅の構造、間取り、床材などを考慮し、室内環境に最適化された歩行器を選択することが重要です。

室内環境での重要ポイント

室内では、廊下幅、ドアの幅、段差の有無、床材の種類などが歩行器選択に大きく影響します。特に日本の住宅は欧米に比べて廊下幅が狭いことが多く、コンパクトな歩行器が適している場合があります。

室内用歩行器の選択基準
・住宅の廊下幅に適したサイズ(一般的に60cm以下が理想)
・段差や敷居を越えられる機能
・床材に適したキャスターの選択
・静音性(家族への配慮)
・折りたたみ機能(収納スペースの確保)

床材別の選択ポイント

室内の床材によって、最適なキャスターの種類や歩行器のタイプが異なります。

床材別推奨歩行器
フローリング:ゴム製キャスター付きで静音性重視
畳:固定型または大径キャスターで畳を傷めない仕様
カーペット:大径キャスターまたは固定型で安定性重視
タイル:滑り止め機能付きキャスターで安全性確保

室内での安全対策

室内使用では、家具や電化製品のコード、敷物などが障害となることがあります。歩行器の使用と合わせて、住環境の整備も重要です。

室内での注意点
・電気コードや延長コードの整理
・滑りやすいマットや敷物の固定または撤去
・十分な照明の確保
・通路の障害物の除去
・段差部分への対策(スロープの設置など)

屋外用歩行器の選び方

屋外での歩行器使用は、室内とは大きく異なる環境条件に対応する必要があります。路面の状況、天候の変化、距離の長さなどを考慮した選択が重要です。

屋外環境での重要ポイント

屋外では、アスファルト、コンクリート、砂利道、坂道など様々な路面状況があります。また、風雨などの天候条件や、長距離歩行による疲労も考慮する必要があります。

屋外用歩行器の選択基準
・大径キャスターで路面の凹凸に対応
・しっかりとしたブレーキ機能(坂道対応)
・座面付きで休憩可能
・荷物入れやかご付きで買い物に便利
・耐候性に優れた材質
・反射材付きで視認性向上

路面状況別の選択ポイント

屋外の路面状況に応じて、最適な歩行器の仕様が異なります。

路面状況 推奨キャスターサイズ その他の推奨機能
平坦なアスファルト 中径(15-20cm) 軽量性重視
凹凸のある歩道 大径(20cm以上) 衝撃吸収機能
砂利道・未舗装路 大径・幅広 高い安定性
坂道 中~大径 強力なブレーキ

屋外での安全対策

屋外使用では、交通安全や天候対策も重要な要素となります。

屋外での注意点
・反射材やライト付きで視認性を確保
・雨天時の滑り止め対策
・坂道でのブレーキ操作の習得
・適切な服装と靴の選択
・携帯電話などの緊急連絡手段の確保

歩行器選びのチェックポイント

歩行器を選ぶ際は、利用者の身体状況、使用環境、生活スタイルを総合的に考慮する必要があります。以下のチェックポイントを参考に、最適な歩行器を選択しましょう。

身体状況のチェック

  • 握力の強さと手首の状態
  • 歩行能力と歩行距離
  • バランス感覚の程度
  • 視力・聴力の状態
  • 認知機能の程度
  • 既往歴や現在の治療状況

使用環境のチェック

  • 主な使用場所(室内・屋外・両方)
  • 住宅の構造(廊下幅、段差、床材)
  • 外出先の環境(平坦・坂道・舗装状況)
  • 収納スペースの有無
  • 車での移動の必要性
  • 同居家族の状況

機能面のチェック

  • 適切な高さ調整範囲
  • 重量と持ち運びやすさ
  • 折りたたみ機能の必要性
  • ブレーキの操作しやすさ
  • キャスターのサイズと材質
  • 座面や荷物入れの必要性

試用の重要性

歩行器は個人の身体状況や好みによって適合性が大きく異なります。可能な限り実際に試用して、操作性や安定性、快適性を確認することが重要です。

試用時のチェックポイント
・グリップの握りやすさと手への負担
・歩行時の安定性とバランス
・ブレーキの操作性と効き具合
・方向転換のしやすさ
・疲労感の程度
・心理的な安心感

専門家への相談

歩行器の選択に迷った場合は、理学療法士※5、作業療法士※6、福祉用具専門相談員※7などの専門家に相談することをおすすめします。専門的な評価に基づいた適切なアドバイスを受けることができます。

※5 理学療法士:身体機能の回復や維持を専門とするリハビリテーションの専門職
※6 作業療法士:日常生活動作の改善や環境調整を専門とするリハビリテーションの専門職
※7 福祉用具専門相談員:福祉用具の選定、適合、使用方法の指導などを行う専門職

メンテナンスと安全管理

歩行器を安全に使用するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。以下の点を定期的にチェックしましょう。

定期チェック項目
・フレームの歪みや亀裂
・ボルトやネジの緩み
・キャスターの摩耗や回転状況
・ブレーキの効き具合
・グリップの劣化や滑り
・高さ調整機能の動作確認

異常を発見した場合は、すぐに使用を中止し、レンタル業者や販売店に連絡して点検・修理を依頼しましょう。安全性に関わる問題は、決して自己判断で対処せず、専門家に相談することが重要です。

まとめ

歩行器は、歩行に不安を感じる方の自立した生活を支える重要な福祉用具です。適切な歩行器を選択することで、安全性の向上だけでなく、活動範囲の拡大や生活の質の向上が期待できます。

歩行器の種類は多岐にわたり、固定型、キャスター付き、四輪型など、それぞれに特徴があります。室内使用では住宅環境に配慮したコンパクトで静音性の高いタイプが、屋外使用では路面状況に対応できる大径キャスター付きで座面のあるタイプが適しています。

選択の際は、利用者の身体状況、使用環境、生活スタイルを総合的に考慮することが重要です。握力や歩行能力、住宅の構造、主な使用場所などを詳しく評価し、最適なタイプを選択しましょう。

歩行器選びの重要ポイント
・利用者の身体状況に合わせた適切な選択
・使用環境(室内・屋外)に応じた機能の検討
・実際の試用による適合性の確認
・専門家のアドバイスの活用
・定期的なメンテナンスと安全管理の実施

介護保険を利用することで、経済的負担を軽減しながら適切な歩行器を利用できます。要介護・要支援認定を受けている方は、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談し、最適な歩行器の選択を検討しましょう。

歩行器の導入により、転倒リスクの軽減、歩行距離の延長、外出への意欲向上など、様々な効果が期待できます。また、介助者の負担軽減にもつながり、持続可能な介護環境の構築に役立ちます。

歩行器選びに迷った場合は、一人で悩まず専門家に相談することをおすすめします。適切な歩行器の選択により、安全で活動的な生活を実現し、いつまでも自分らしい生活を続けていきましょう。

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