高齢になると全身の筋力が弱まるため、ベッドや布団からの立ち上がりが難しくなります。
ベッドからの立ち上がりを楽にするためには、介護用品を利用するのがおすすめです。
また、ベッドから立ち上がる高齢者を介助する場合は、どのようにすればよいのか困る方もいらっしゃるでしょう。
当記事では、高齢者がベッドから楽に立ち上がる方法や、ベッドから立ち上がる高齢者を介助する際のポイントを解説します。
ベッドからの立ち上がりを楽にしたい高齢者の方やご家族の方は、ぜひご覧ください。
CONTENTS
高齢になり、足腰の筋力が低下すると、ベッドからの立ち上がりや起き上がりが難しくなるでしょう。
そこで当記事では介護用品を使うことで、高齢者がベッドから楽に立ち上がったり起き上がったりできる方法をご紹介します。
滑り止めマットを床に敷いておくと、ベッドからの立ち上がりが楽になります。
ベッドから立ち上がるときに足場が滑りやすいと足に体重をかけにくくなり、ベッドから滑り落ちてしまう可能性があります。
滑り止めマットで滑るのを防ぐと、立ち上がりやすくなるでしょう。
厚みのある絨毯が敷いてある場合も、滑り止めマットを敷くことで絨毯に足を取られるのを防げるため立ち上がりが楽になります。
滑り止めマットを使い足に体重をかけやすくして、ベッドからの立ち上がりをスムーズにしましょう。
商品名 | たよレール 2型 BZ-N02 |
介護保険利用時負担額 | 250円/月~ |
レンタル料 | 2,500円/月~ |
販売価格 | 61,600円 |
上記画像のような置き型手すりを使用することで、ベッドからの立ち上がりが楽になります。
足腰の筋力が低下していると、立ち上がる際に体重が後ろに傾いてしまうケースが多いでしょう。
体重が後ろに傾いてしまうと、立ち上がるのが難しくなります。
手すりでご自身の体重を支えることで、前方へと体重移動しやすくなり立ち上がりをスムーズにします。
高齢者の中には、布団で休まれる方もいらっしゃるでしょう。
手すりを使用して体を引き上げることで、布団からの起き上がりも楽になります。
ご自身の体重を手と腕で引き上げられる場合は、突っ張り型手すりを使用するのもおすすめです。
介護ベッドを使うことで、ベッドからの立ち上がりや起き上がりが楽になります。
2モーターもしくは3モーターの介護ベッドには高さ調整機能がついているため、上半身を起こしたり立ち上がりやすい高さに調整したりすることも可能です。
通常のベッドを介護ベッドに変えることで、立ち上がりや起き上がりがスムーズになります。
お使いのベッドを新調することも、視野に入れてみてはいかがでしょうか。
あわせて、介護ベッドの種類を把握したい方は、以下の記事も参考にしてください。
「起き上がりや立ち上がり時の転倒予防には介護ベッドがおすすめ」
利用者のご家族がいるケースでは、ベッドからの立ち上がりをサポートする場合もあるでしょう。
ここからは、ベッドからの立ち上がりを介助する際のポイントをご紹介します。
利用者のベッドの立ち上がりを介助する際は、床にものがないかチェックしましょう。
ベッドの周りにものが置いてあると、利用者や介護者がつまづいて転倒する恐れがあります。
また、ベッドから移動先までに障害になるものがないか確認することも重要です。
ベッドからの立ち上がりをサポートする前に、障害になるものがないか周りをよく見ましょう。
ベッドの高さが利用者の体格に合っているか、確認することも重要です。
利用者がベッドに座って床に足がぴったりとつく高さ(膝の角度は90度)が、基本的なポイントです。
利用者の体格に合わせてベッドの高さを調節してから、立ち上がりをサポートしましょう。
利用者のペースに合わせるのも、立ち上がりをサポートする際のポイントです。
利用者の疾患や日常生活の動作状況などによって、立ち上がりのタイミングや動作の速度は個人差があります。
適宜声かけをおこないながら利用者のペースに合わせて、立ち上がりや起き上がりをサポートする配慮を忘れないようにしましょう。
始めて歩行器を選ぶ際は、何を基準にすればよいか疑問を抱いている方もいらっしゃるでしょう。
この章では、買い物へ行く際に役立つ歩行器の選び方を解説します。
ベッドから立ち上がる利用者を、介助する手順をご紹介します。
本記事では、利用者の体重が介助者に大きくかかるケースを想定して、抱え込むように立ち上がりをサポートする場合の手順を解説します。
1 | 利用者を起こします(自力で起き上がれる場合はベッドの手前に座ってもらいましょう) |
2 | 利用者の正面に立ちましょう |
3 | 利用者の体格に合わせて両膝を曲げて体を低くします |
4 | 利用者の両腕を介助者の首または肩にまわします |
5 | 利用者の体をホールドしながら後ろへ体重を移動して立ち上がります |
6 | 利用者が立ち上がったら支えている腕の力をゆっくり緩めます |
ベッドから立ち上がる利用者を介助する際は、体を包み込むようにホールドしながら立ち上がりましょう。
利用者の体をしっかり包み込むことで、立ち上がりや起き上がりに対する不安も軽減されるはずです。
また、転倒のリスクを避けるために、利用者が立ち上がったあとはゆっくり手や体を離しましょう。
ベッドからの立ち上がりの際に、役立つ介護用品を2つご紹介します。
どちらもベッドからの立ち上がりや、起き上がりを楽にする介護用品です。
商品名 | たよレール 3型 BZ-N03 |
介護保険利用時負担額 | 250円/月~ |
レンタル料 | 2,500円/月~ |
販売価格 | 72,600円 |
「室内移動・立ち上がり用置き型手すり」は、ベッドや布団からの立ち上がりを楽にする手すりです。
ベッドや布団の横に置くだけで、立ち上がりや起き上がりをサポートします。
固定も不要なので立ち上がる際はベッドの近くに手すりを寄せて、寝るときはベッドから遠ざけることも可能です。
上記画像の置き型手すりは介護保険を利用することで、月々250円からレンタルできます。
ベッドからの立ち上がりや起き上がりを楽にしたい方に、おすすめの介護用品です。
商品名 | ベスポジ-E 基本セット |
介護保険利用時負担額 | 300円/月~ |
レンタル料 | 3,000円/月~ |
販売価格 | 49,500円 |
「室内用突っ張り手すり」も、ベッド・布団からの立ち上がりや起き上がりを楽にする介護用品です。
突っ張り手すりは天井と床で手すりを固定するため、高齢者の体重をしっかり支えます。
ベッド周りのスペースを広く使いたい方は、突っ張り手すりを設置するのがおすすめです。
突っ張り手すりであれば、ベッドや布団の近くに設置しても場所を取りません。
上記画像の突っ張り手すりは介護保険を利用すれば、月々300円で使用できます。
寝室のスペースを気にせず、ベッド・布団からの立ち上がりや起き上がりを楽にしたい方におすすめの手すりです。
ベッドからの立ち上がりや起き上がりを楽にするためには、手すりや介護ベッドを利用するのがおすすめです。
ベッドから立ち上がる利用者を介助する場合は、介護用品を使用して負担を軽減しましょう。
利用者が自力でベッドから立ち上がる場合も介助者が立ち上がりをサポートする場合も、介護用品があると楽になります。
ベッドからの立ち上がりや起き上がりにお悩みの利用者の方や、介助者の方はお気軽に「よぐGO」へご相談ください。
経験豊富な福祉用具専門相談員が、ご利用者の状態やご自宅の環境に合う介護用品を提案させていただきます。
あわせて「日常のお悩み別:布団からの起き上がり、ソファからの立ち上がりが大変」も参考にしてください。
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