「認知症が原因で目が離せなくて困っている」
「親が目的もなく歩き回ってしまい、家に帰れなくなって警察から連絡がきた」
上記のようなお悩みを抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
認知症の方が目的もなく歩き回るのは、行動症状の一つである徘徊が原因です。
徘徊が始まると、道で転んだり交通事故に遭ったり、行方が分からなくなってしまうかもしれません。
また、介護するご家族の方も、認知症の方から目が離せないでしょう。
そこで、本記事では在宅介護サービスを提供している専門家が、認知症による徘徊の原因とその対処法について解説します。
また、居場所を特定できる「徘徊検索GPS」についてもご紹介します。
ご家族の徘徊に不安を抱えている方、ご家族の安全を守りたい方は、ぜひご覧ください。
CONTENTS
認知症とは、何かしらの原因で脳の細胞が失われる、または脳の働きが悪くなることにより生活に支障が出ている状態のことを指します。(*)
なお、国内における認知症患者数は年々増加しており、2025年の想定患者数は約700万人 です。(*)
認知症の種類は、以下の4種類が代表的です。
・アルツハイマー型認知症
・脳血管性認知症
・レビー小体型認知症
・前頭側頭葉型認知症
まずは、それぞれの原因と症状を解説します。
アルツハイマー病が原因で起こるのが、アルツハイマー型認知症です。
必要以上のタンパク質が脳内にたまり、神経細胞が脳を破壊して脳が萎縮することにより発症します。
代表的な症状は物忘れであるケースが多く、時間をかけて進行するのがアルツハイマー型認知症の特徴です。
また、存在しないものが見えたり(幻視)、急に気分が落ち込んだりする(うつ)精神症状も現れます。
なお、認知症患者のうち、半数以上の方がアルツハイマー型認知症を患っています。
アルツハイマー型認知症は、国内で最も多いタイプの認知症だといえるでしょう。
脳血管性認知症とは、脳梗塞や脳出血などが原因で引き起こされる認知症です。
具体的には、脳梗塞で脳の血管が詰まる、脳出血で脳の血管が破けて出血することが原因で脳細胞に十分な血液が送られなくなり、脳細胞が死亡することで認知症が引き起こされます。(*)
脳細胞が失われると、歩行困難・手足の麻痺・排尿障害・感情失禁などの症状も現れます。
また、夜になると日中と別人のような行動を取るケースも珍しくありません。
脳血管性認知症の場合も、アルツハイマー型認知症と同様の症状が見られます。
ただし、症状の現れ方に関してはアルツハイマー型認知症と異なり、前触れがなく突然だったり急に悪化したりします。
(*参考:厚生労働省 )
レビー小体型認知症は、脳内にレビー小体がたまることにより神経細胞が減少して引き起こされる認知症です。
その症状は、パーキンソン病や精神疾患と似ています。
レビー小体型認知症の主な症状を以下にまとめました。
・幻視
・認知の変動
・自律神経症状
・睡眠時の異常行動
・パーキンソン症状
・抑うつ症状
例えば、手足が震えたり転倒しやすくなったりします。
また、寝ているときに大声で寝言をいったり奇声をあげたりするのもレビー小体型認知症の特徴です。
なお、レビー小体型認知症の症状は、調子がよいとき悪いときを繰り返しながら進行するため「認知症」の診断が難しいとされています。
前頭側頭葉型認知症とは、脳の側頭葉と前頭葉の萎縮が原因で起こるといわれている認知症です。
アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症と異なり、人格の変化や行動障害などの症状が現れます。
例えば、暴言を吐いたり暴力的になったりするなど、ご家族や周囲の人に対しての配慮がなくなります。
また、同じ話を繰り返したり、毎日同じ食事をしたりするのも前頭側頭葉型認知症の特徴です。
認知症の症状には、「中核症状」と「周辺症状」があります。
中核症状は、脳細胞が失われることにより直接起こる症状です。
具体的には「道順を忘れてしまう」「時間や場所が分からなくなる」などの症状が現れます。
一方、周辺症状は、中核症状に付随して起こる行動・心理症状です。
中核症状が根本にあり、そこに患者の性格や周囲の環境などが加わることで症状が現れます。
行動・心理症状には、幻視・妄想・不安・焦燥などがあり、徘徊も周辺症状の一つです。
徘徊を放置すると、行方が分からなくなったり、交通事故や転倒したりするリスクがあります。
そのため、認知症による徘徊には早期に対応するようにしましょう。
ここからは、認知症による徘徊の対処法を解説します。
認知症による夜間の徘徊は、生活リズムを整えることにより予防できるケースがあります。
例えば、日中に適度な運動をすることで夜間の睡眠を促します。
認知症の方は、昼夜逆転してしまうケースも少なくありません。
そのため、介護するご家族に負担がかかります。
生活リズムを整えて、夜間の徘徊を予防しましょう。
昔馴染みの作業を任せると、自己肯定感が満たされ落ち着いてくれる場合もあります。
認知症ではない方も、やることがなければ掃除を始めたりウオーキングしたりすることもあるでしょう。
特に、認知症の方は長時間やることのない状態が継続すると不安定になる傾向があり、徘徊してしまうケースも少なくありません。
徘徊を予防するために、掃除や料理などの作業を任せてみましょう。
徘徊している患者のお話を聞いてあげることにより、安心して家に帰ってくれる場合もあります。
一方、徘徊している患者を怒鳴りつけたり否定したりすると、徘徊が酷くなる恐れがあります。
「どこへ向かおうとしているのか」「何かしたいことがあるのか」などと目的を聞きましょう。
徘徊に寄り添ってあげる姿勢が大切です。
徘徊が続くようであれば、GPSの利用を検討しましょう。
離れた場所からでも、徘徊する患者の居場所が確認できるGPS機能がおすすめです。
スマートフォンやタブレットで検索ができるので、外出先や仕事中であってもご家族の位置確認が可能です。
また、ポケットやカバンにGPS端末を入れて、常時持ち歩ける状態にしておくのもよいでしょう。
そのような介護用品を使えば、いち早く徘徊に対応できます。
認知症を患うご家族の徘徊にお困りの方もいらっしゃるでしょう。
ご家族の徘徊に気がつかなければ、徘徊する患者が自宅に戻れなくなったり、転倒や交通事故が起きたりするリスクが高まります。
そのため、GPSを利用し事前に防ぐことが重要です。
弊社では、認知症徘徊検索GPS「どこさいる」をご用意しています。
スマートフォン・タブレット・パソコンから位置情報を確認できたり、決まった時刻に位置情報をメールで通知できたりします。
さらに、オプションサービスとして、「やさしい手」のコールセンターがご家族の代理で位置検索を実施することも可能です。
また、認知症徘徊検索GPS「どこさいる」を内蔵できる専用シューズも販売しています。
徘徊によるトラブルを事前に防ぐためにも、GPSの導入を検討しましょう。
徘徊するご家族を見守りすることができるGPSを希望する方は、お気軽に「よぐGO 」までお問い合わせください。
脳細胞が失われることにより、さまざまな症状が現れる認知症。
徘徊も認知症症状の一つです。
もし、徘徊する患者を責めたり叱ったりすれば、徘徊は悪化します。
しかしながら、徘徊する時間が長いほど、患者がトラブルに巻き込まれる恐れもあります。
そのため、ご家族の方は不安な日々を過ごしているのではないでしょうか。
そこでGPSを利用すれば、いち早く徘徊を察知できます。
徘徊する患者のトラブルを防ぐために、GPSを導入しましょう。
GPS機器をご希望の方は「よぐGO 」にお問い合わせください。
メールでのお問い合わせは下記にご記入、送信してください