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  • 公開日:2023.09.08
  • 更新日:2023.09.08

高齢者用の靴は普通の靴とどこが違う?失敗しない選び方のポイント


身近な人が入院したり、加齢により足腰が弱ってきたりした場合、
今まで使用していた一般用靴やスリッパ等で歩くことが負担になることがあります。

身体の状態に合わせた履物でなければ、転んでしまうかもしれません。
高齢者用の靴ならば脱ぎ履きが簡単で、足への負担を軽減してくれる設計になっているため安心です。

しかし、介護が初めての方にとって、高齢者用の靴はどのように選べばいいのかわからないのではないでしょうか。
本記事では、介護高齢者用靴の特徴と選び方を徹底解説しているため、介護高齢者用靴の選び方でお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。

1. 高齢者用の靴の特徴

高齢者用の靴は、高齢者の身体に合っていて、歩行をサポートする特徴があります。
高齢者用の靴の特徴を理解して、介護に特化した靴を選びましょう。

1-1.足の負担を減らして歩行をサポート

高齢者用の靴の1つ目のポイントは「足の負担を減らして歩行をサポートする」点です。
高齢者は、加齢により足腰の筋肉が弱ったり、関節が硬くなったりすることで、歩き方がぎこちなくなり、つまずきやすくなります。

高齢者用の靴は、一般用靴と比べて軽量で、つま先部が上がっていることでつまずきを軽減し、しっかりしたかかとで支えることで歩行の安定をサポートします。

1-2. むくみ・外反母趾・捻挫・転倒予防

高齢者用靴の2つ目のポイントは「むくみ・外反母趾・捻挫・転倒予防ができる」点です。

高齢者は筋力が低下するので、血液の循環が悪くなり、むくみの原因となります。
座りっぱなしの生活習慣や、体の冷え、塩分の高い食生活でもむくみが起こるので、散歩など適度な運動を取り入れるのがいいでしょう。
そこで、高齢者用の靴を選ぶ必要があります。

高齢者は、足に合わない靴を履き続けると、外反母趾につながったり、転倒による捻挫・骨折の原因になったりします。
加齢によって骨が弱くなっている方が転倒すると、骨折など重症化しやすいです。

転倒を防ぐためにも、足に合った靴を選びましょう。

1-3.麻痺がある方・むくみにも対応

高齢者用の靴は、体に麻痺がある方・装具を使用している方でも、使いやすいよう、履き口が大きく設計されているのが特徴です。

一般用靴のような、かための素材の靴では、特に夕方などむくみの出やすい時間帯に、足に合わなくなり、痛みが出ます。
高齢者用の靴は、ソフトな素材を使用しているので足に優しく、むくみが出やすい方でも、締め付けがないよう工夫がされています。

1-4.着脱しやすい

高齢者用靴の大きな特徴は「着脱がしやすい」ことです。
加齢や麻痺で思うように足が動かせない方でも、履き口が大きいので、着脱が簡単なことが特徴です。

高齢者用の靴は、介助者が履かせる場合も、手伝いやすいという点もメリットです。

1-5.片方だけでも購入できる

高齢者用靴の特徴は、左右の足のサイズが違っても、片方だけ購入ができる点にもあります。
左右で足のサイズが違う人は多くいらっしゃいます。

巻き爪や肥厚爪(ひこうそう・爪が厚く、湾曲する症状)が片足だけ起こっていても、片側だけサイズを上げられるのがメリットです。
高齢者用の靴は左右別々でも買えるので、金銭的な負担が少なくすむのも特徴です。

2. リハビリシューズ目的でも利用出来ます

高齢者用の靴は、リハビリシューズとしても使えます。
リハビリの目的で、高齢者用靴を選ぶ場合には、以下に気を付けて選ぶといいでしょう。

①病院や施設など屋内で使う場合:すべりにくく、靴底の色が床にうつらないものを選ぶ
②屋外で使う場合:つまずきにくい・つま先部が上向きになっているもの・防水加工があるものを選ぶ

屋外は、路面が凸凹している箇所があり、室内よりも転倒リスクが高まります。
靴底に滑り止め加工がしてあり、防水ができるタイプの靴だと、雨の日でも転倒しにくいのでおすすめです。

3. 高齢者用靴を選ぶポイント6つ

高齢者用の靴といっても、どんなものを選べばいいのかわからない方もいるでしょう。
ここからは、具体的に高齢者用靴を選ぶポイントを6つご紹介します。

3-1. 足のサイズに合った靴を選ぶ

1つ目のポイントは「足のサイズに合った靴を選ぶ」です。
足はもともと個人差が大きく、大きさや形も十人十色です。
足の左右でサイズ・長さ・幅は違うので、利用者の足に合った靴を選びましょう。

高齢者の方は、足の筋力がおとろえたり、むくみによって足のサイズが変わっていることもよくあります。
しばらく足のサイズを測っていない方は、足の幅や足囲(足の幅が広いところを1周した長さ)を計測してみましょう。
自分にぴったりの靴を選ぶことで、外出が楽しくなります。

3-2.足の症状に合った靴を選ぶ

2つ目のポイントは「足の症状に合った靴を選ぶ」です。
装具を使用している方や、むくみやすい方、外反母趾がある方は、開口部は広く、幅広のマジックテープで足にしっかり固定できるものを選ぶと、つまずくリスクを減らせます。

「見た目がおしゃれだから」と幅のせまい一般用靴を選ぶと、靴で足に痛みが出ます。
ご家族の方がプレゼントする場合も、高齢者用靴の中から選びましょう。

3-3.滑りにくく軽い

3つ目のポイントは「滑りにくく軽いものを選ぶ」ことです。
転倒予防のためにも、靴底に滑り止め加工がある軽い靴を選びましょう。

加齢で足腰の筋肉が衰えると、重い靴はストレスとなり、出かける気分になれないからです。
室内や雨の日でもすべりにくい靴だと、介助者も安心できます。
特にスーパーやコンビニの床はツルツルして滑りやすいので、安心して買い物ができる、滑りにくい靴を選びましょう。

3-4.つまずきを軽減

つまずきを軽減するように、つま先部が上がった靴を選ぶのもポイントです。
高齢者は、加齢や視力のおとろえで、ちょっとした段差や、路面の凹凸でつまずくことが増えます。

つま先が上がった靴は、転倒予防だけでなく、足の運びを楽にしてくれるので「次の一歩」を踏み出しやすく設計されています。
高齢者用靴は、軽量で、つま先部が上がっている靴を選ぶとつまずきにくくなります。

3-5.室内ばきと屋外ばきを分ける

高齢者の方には、室内ばきと屋外ばきの2種類の靴が必要です。
室内をスリッパで過ごしていると、ちょっとした段差や階段で滑りやすく、危険だからです。

家で履く室内履きは、フローリングからの冷えを防いで関節の痛みをやわらげます。
通院のときは、屋外ばきと兼用でもいいですが、リハビリが必要な方は、専門家と相談して、リハビリにぴったりの靴を選ぶのがおすすめです。

室内で履く高齢者用靴は軽くて滑りにくいものを、屋外で履く高齢者用の靴は雨でも対応できる素材のものを選ぶと快適に過ごせます。

3-6.徘徊が心配ならGPS機器が内臓できる靴を

認知症の方に、高齢者用靴を買う場合、徘徊対策としてGPS機器を内蔵できる靴を買うのも1つの案です。
認知症利用者は、自分が今どこにいるか認識できなくなることがあり、介助者が迎えに来てくれるのは、利用者にとっても安心するからです。

4.介護高齢者用靴のよくある質問

ここからは、高齢者用靴によくある質問に回答していきます。

4-1. 高齢者用の靴はどこで買える?

高齢者用の靴が買える場所は、主に次の3か所です。

①通販サイト
②ホームセンターなどの実店舗
③高齢者用品専門店

しかし、通販サイトやホームセンターでは片方だけ購入するのが難しいのがネックです。
また、足の計測不足でサイズが合わなかったり、試し履きができないことがあるので、
なるべく高齢者用品専門店で試し履きをしてから購入するのがおすすめです。
店員さんも高齢者用靴の選び方に通じているので、安心して靴を探せます。

4-2.高齢者用の靴は試着できる?

ほとんどの高齢者靴は試着できます。
通販サイトでも試着ができますが、交換に時間がかかる・送料が発生することがあるなど、デメリットがあることを覚えておきましょう。

4-3. 高齢者用の靴は介護保険の対象になる?

高齢者用の靴は介護保険の給付対象にはなりません。
室内ばき・屋外ばきを買っても、お財布に負担にならない価格帯で選ぶと安心ですが、量販店で、必ずしも安くて高齢者に向いている靴が手に入るわけではありません。

一度、介護用品や介護用品の専門サイトで、専用の靴の価格帯を調べてみるのがおすすめです。

5.認知症利用者には「GPS機器を内蔵できる靴」の検討を

認知症利用者で、徘徊がある場合はGPS利用が安全確保の近道です。
ここからは、GPSで追跡可能な機器を内蔵できる靴をご紹介します。

5-1.うららかGPSウォークはマジックテープとスリッポンタイプとファスナータイプの3種類

うららかGPSウォーク®は、GPS機器「どこさいる」を収納できる高齢者用靴です。
ファッション性の高いスリッポンタイプと、履きやすいマジックテープタイプ・ファスナータイプがあります。

気分が華やかになるワイン色と、高級感のある茶色、定番の黒の3色展開で、一般用靴と見分けがつかないくらいおしゃれで履きやすいデザインです。

5-2.GPS機器「どこさいる」と一緒に使って介助者が安心

徘徊検索GPS「どこさいる」は認知症利用者の安否確認や位置検索ができる小型機器です。
どこさいる」は「よぐGO」でレンタルができます。

携帯電話が使えない認知症利用者の行方が分からなくなってしまったとき、GPS検索機能を活用することで、介助者は利用者の居場所を把握することが可能です。
介助者の負担を減らしながら、みんなが安心できる生活を手に入れましょう。

6.まとめ

高齢者用の靴は、安全な歩行をサポートし、着脱しやすい介護・リハビリ専門の靴です。
高齢者用の靴にはさまざまな選び方がありますが、おすすめは福祉用具専門店で試着をしてから購入することです。

福祉用具専門店では、専門家がサイズや症状に合わせて、おすすめの靴を選んでくれるのもメリットといえるでしょう。
やさしい手は、認知症に特化した靴も販売しております。

徘徊検索GPS「どこさいる」、うららかGPSウォークはやさしい手公式オンラインショップで注文が可能です。
専門知識が豊富な福祉用具専門相談員がサポート致しますので、お気軽にお問い合わせください。

この記事の筆者
全国380カ所で在宅介護サービスを提供しています。

介護に関するあらゆる悩みに対応いたします。
ご高齢の皆様がご自宅で暮らす上での不安やお困りごと、その一つひとつを安心にかえるために、皆様の立場になって生活のご支援をしてまいります。
「住み慣れた家で、最期まで生きる」その想いを、私たちが実現します。