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  • 公開日:2023.09.06
  • 更新日:2023.09.07

変形性膝関節症ってどんな病気?歩行困難を予防する生活習慣とは?

立ち上がるとき、階段を上るとき、歩いているとき、膝が痛くなることはありませんか?
ひょっとするとその痛みは変形性膝関節症かもしれません。
変形性膝関節症は加齢によって発症しやすい病気ですが、放っておくと歩行困難になることも……。
本記事では、変形性膝関節症の症状を解説して、重症化を防ぐ生活習慣とおすすめの介護用品をご紹介しています。
膝の痛みに悩んでいる方は必見です。

1.変形性膝関節症ってどんな病気?

変形性膝関節症は、治療をせずに放置することで、膝に水が溜まり歩行困難になる危険性の高い症状です。
何となく膝が痛い、という方でも、変形性膝関節症の可能性があります。

一時的な膝の痛みと、変形性膝関節症はどのように見分ければいいのでしょうか。
ここからは、変形性膝関節症の、具体的な症状をご紹介します。

1-1.代表的な症状

変形性膝関節症は、男女比が1:4で女性に多い病気です。
変形性膝関節症の主な症状は、膝の痛みで、原因には加齢による関節軟骨の老化や、肥満があります。

加齢で変形性関節症になりやすい理由は、関節の軟骨が、加齢によって弾力がなくなる上に、徐々にすり減り、変形するからです。

膝軟骨がすり減ると、膝関節のすき間がせばまり、内側の骨が露出します。
骨が露出すると、骨が変形したり、骨のふちがトゲのように変形するので、痛みが出やすくなります。
骨の変形によって、常に膝に痛みを感じるようになると

「歩くのがつらい」
「寝ていても膝が痛い」

など、日常生活に大きな負担が出ます。

また、変形性膝関節症はじん帯・半月板の損傷、骨折などの後遺症として発症することもあります。
過去に膝の怪我の経験がある方も、膝の痛みが出た場合は変形性膝関節症の可能性があることを、覚えておきましょう。

1-2.初期:動作の最初に痛みが出る

変形性膝関節症初期に、よくみられる症状は「動作の最初に痛みが出る」ことです。

・歩き始め
・立ち上がり
・階段の上り下り

これらの動作で痛みを感じる場合、変形性膝関節症かもしれません。

変形性膝関節症の初期症状では、休むと痛みがおさまることがほとんどなので、受診を先延ばしにしがちです。
もともとO脚の方は変形性膝関節症を発症しやすいので、膝に違和感があれば、受診も検討しましょう。

肥満の方は、膝の内側に特に負担がかかりやすくなります。
肥満で膝に体重がかかると、膝関節の軟骨がすり減りやすいので、日頃から体重を増やしすぎないよう、節制を心掛けましょう。

1-3.中期:痛みが取れない・膝の変形が目立つ

変形性膝関節症中期では、関節内部の炎症が進行して、関節液が増える、いわゆる「膝に水がたまった」状態になります。
関節がすり減って摩擦が大きくなるので、正座や階段の上り下りがつらくなり、歩くときに、キシキシときしむような音がすることも。

休んでも膝の痛みがなかなか取れない場合は、すでに中期症状の可能性があるので、早めの受診をおすすめします。

1-4.末期:歩行困難・日常生活に支障が出る

変形性膝関節症の末期症状は、初期から中期の痛みが重症化し、歩行が困難になります。
歩行だけではなく、脚が伸ばせない、膝が痛くて眠れないなど、精神的にも毎日つらい状態がずっと続きます。

末期では脚をまっすぐ伸ばすことも難しく、足がO脚・X脚に変形したまま、元に戻りません。
重症化する前にケアをすることで、進行を遅らせることができます。
そのため膝の痛みを放置するのはやめましょう。

2. 変形性膝関節症かも?と思ったら

「膝が痛い」「階段が上りにくい」などの自覚症状がある場合は、変形性膝関節症かも!と心配に思う方もいるでしょう。
ここからは、変形性膝関節症かも?と感じた場合に取る行動をご紹介します。

2-1. なるべく早く整形外科を受診する

変形性膝関節症かも?と思ったときに最初に取る行動は「なるべく早く整形外科を受診する」ことです。
変形性膝関節症は、早期発見・早期治療が一番重症化しにくく、さまざまな治療法も検討できます。

たとえば、膝の曲げ伸ばしや正座で痛みを感じるようになった、階段の上り下りのスピードが遅くなったなど、思い当たることがあれば、早めに整形外科を受診するようにします。

2-2. 変形性膝関節症は介護保険の特定疾患

変形性膝関節症は、介護保険における特定疾病の中の「16.両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症」
に該当します。

40歳以上の方で、診察の上で医師が変形性膝関節症と診断した場合、介護保険の適用対象となります。
詳しい受給資格や、認定によって受けられる援助は市区町村によって違います。

問い合わせの上、確認するようにしましょう。

3. 変形性膝関節症による歩行困難予防のための生活習慣

変形性膝関節症の症状が出ていても、手術をするほどではないという方や、なるべく自力で治したい!という方もいるでしょう。
ここからは、変形性膝関節症の方が、症状を悪化させないために気を付けたい生活習慣を2つご紹介します。

3-1.ウォーキングする

1つ目の症状を悪化させないための生活習慣は「ウォーキング」です。
ウォーキングで脚や筋肉をつけることで、前かがみの姿勢で膝にかかる負担を減らせます。

また、肥満の方は有酸素運動を取り入れることで、体重が減りやすくなります。
運動で気分がリフレッシュするので、ストレスによる食べすぎが防げることもウォーキングの利点です。

肥満の方は、自分の体重で膝に負担がかかりやすいので、無理に歩くのは控えましょう。
毎日5,000歩~7,000歩を目安に、膝に痛みが出ない範囲で歩くのがおすすめです。

3-2.トイレや玄関に手すりを設置する

変形性膝関節症では、立ち上がるときに、特に膝に大きな負担がかかります。
負担を分散し、痛みをやわらげるために、トイレや玄関など「座る」「立つ」動作が多い場所に手すりを設置するのもおすすめです。

しかし、どんな種類の手すりを、どの高さに設置すればいいのか、素人にはよくわからないものです。
手すりの選び方や設置方法に不安がある方は一度、福祉用具専門相談員に相談するのもいいでしょう。

4. 変形性膝関節症がつらい場合は手術で痛みが改善することも

変形性膝関節症は、生活習慣でも進行をゆるやかにできますが、痛みを完全に取り除くことはできません。

膝の痛みで眠れない、階段の上り下りがひとりでは不安を感じるなど、日常生活に支障が出ている場合は、手術で改善することもあります。
利用者の症状を主治医によく相談して、手術の内容を決めていきましょう。

5. 変形性膝関節症で歩行が困難な方のおすすめ介護用品

変形性膝関節症の方は、歩くときや立ち上がる際に痛みを感じることも多いでしょう。
そこで、ここからは、変形性膝関節症の方が快適に過ごすのに、おすすめの介護用品をご紹介します。

5-1. 多点つえ

つえの使用は、変形性膝関節症でも、特に「軽度」の方におすすめです。
つえは、膝・股関節の負担をやわらげるだけでなく、いざという時の転倒防止にもなります。

変形性膝関節症の方には、体重を分散して支えられる、三点式・四点式の「多点つえ」がおすすめです。
多点つえは重くなりがちなのがネックですが、アルミ製の軽いものもあります。

使い方を、福祉用具専門相談員に指導してもらい、利用者が使いやすいものを選びましょう。

5-2. 歩行器

変形性膝関節症で、特に「中重度」の方が、外出するときにあると便利なのが、歩行器です。
歩行器を使うことで、変形性膝関節症の方の膝の負担を減らすことができ、かつ安全に歩けます。

変形性膝関節症の方は、前側に体重をかけて歩きがちです。
したがって、介護用品以外の歩行器を選ぶと、歩行器だけが独り歩きしてしまい、転倒の原因となり、危険です。

安定性が高く、体重を預けられる、介護向けのものを選びましょう。
通販やホームセンターでも歩行器は買えますが、おすすめはレンタルです。

5-3. 手すり

変形性膝関節症の方は、トイレ・玄関・階段など、膝に負担がかかりやすい場所に手すりがあると安心です。
もし手術をする場合、変形性膝関節症の手術後は、リハビリとして家の中を歩いたほうがいいので、廊下にも手すりがあると便利です。

最初から家中に手すりを設置するのが不安な方は、玄関・トイレ・廊下からレンタルしてみるのがおすすめです。
「よぐGO」では、手すりの設置も含めたレンタル利用が可能です。

一度、福祉用専門相談員にご相談ください。

6.「よぐGO」では手すりも気軽にレンタルできる

よぐGO」は介護用品に特化したレンタルサービスです。
福祉用具専門の相談員が在籍しているので、変形性膝関節症の症状・進行度合いに応じて、介護用品の相談ができます。

お悩み別に介護用品が検索でき、品ぞろえもバリエーション豊富です。
介護用品を使うご本人だけでなく、ご家族の方にも設置しやすく、補助しやすい介護用品を取り揃えています。

また、レンタル方法や、器具の使い方がわからない場合は、電話やネットでも問い合わせができるので安心です。
介護用品のレンタルが初めてで、不安な方でも安心してご相談いただけます。
変形性膝関節症ご本人だけでなく、ご家族の方も、ぜひ一度お問い合わせください。

7.まとめ 変形性膝関節症による歩行困難を予防しよう

変形性膝関節症は、加齢や肥満、過去の膝の怪我が原因で発症しやすく、放っておくと知らず知らずのうちに、重症化しやすい病気です。

変形性膝関節症の悪化を防ぐには、適度に歩くことと、膝に負担をかけない生活を続けることが有効な対策となります。
現在進行形で、膝の痛みにお悩みの方は、つえや歩行器の使用や、手すりの設置によって、痛みが軽くなることもあります。
膝の痛みをやわらげるための介護用品はレンタルできるので、一度利用を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事の筆者
全国380カ所で在宅介護サービスを提供しています。

介護に関するあらゆる悩みに対応いたします。
ご高齢の皆様がご自宅で暮らす上での不安やお困りごと、その一つひとつを安心にかえるために、皆様の立場になって生活のご支援をしてまいります。
「住み慣れた家で、最期まで生きる」その想いを、私たちが実現します。