歩行器のデメリットは、「速度が遅い」「握力が弱いと使いづらい」「段差の乗り越えと方向転換が難しい」などです。
歩行器のメリットといえば「安定した歩行」「行動範囲の拡大」「筋力の低下防止」ですが、用途やご利用者の身体に合ったものを使用しなければ、操作が難しく思うように動けないほか、姿勢が悪くなることもあります。
では、どんな歩行器を選べばよいのでしょうか?
歩行器のメリット・デメリットと種類別におすすめの方の特徴まで、福祉用具レンタルオンラインショップの「よぐGO」が解説します。
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歩行器を使うメリットは主に、「安定性」「日常生活での行動範囲の拡大」「急激な筋力低下の防止」の3つです。
そもそも歩行器とは、4脚のコの字型のフレームを1歩ずつ進行方向に移動させて支えとする歩行補助器具です。
「固定式歩行器」「肘支持歩行器」など種類がありますが、主に軽量なアルミ構造で設計されています。
歩行器は杖に比べて支える点が多いため、安定性が高く、安心して歩行できることがメリットです。
「歩行の補助なら杖でもいいのでは?」と思うかもしれませんが、杖の場合支える部分が1点しかありません。
そのため身体を支えづらく、恐怖心を感じる人もいます。
一方、歩行器は支える点が4つあるため、安定性が向上し、安心して歩行することが可能です。
2つ目のメリットは、日常生活での行動範囲の拡大です。
足が悪いことを理由に歩かなくなると、寝たきりになったり、転倒のリスクが高まったりします。
外出しなくなると気分が落ち込み、日常生活に支障をきたすこともあるため、普段から歩くことは非常に大切です。
歩行器を使えば屋内での移動もしやすくなります。
日常生活での行動範囲が広がることはもちろん、健康な身体の維持が期待できます。
3つ目のメリットは急激な筋力低下を防止できることです。
歩行器を使って歩く機会を増やすことで、急激な筋力の低下を防げます。
身体を動かす機会があると食事量もある程度保てるため、健康維持がしやすくなります。
また、歩行器の中には屋内で使用できるものや、屋外で使用できる歩行車もあります。
外を歩くようになれば気分転換にもなり、心の健康も保てるでしょう。
ここまで歩行器のメリットについてご紹介しましたが、使用するうえでのデメリットもあります。
それは、「速度が遅い」「握力が弱いと使いづらいものがある」「段差の乗り越えと方向転換が難しい」の主に3つです。
1つ目のデメリットは速度が遅いことです。
身体と一緒に歩行器も移動させなければいけないため、歩く速度が遅くなります。
早く歩きたい方やせっかちの方には向いていません。
2つ目のデメリットは、握力が弱いと使いづらいものがあることです。
固定式の歩行器は、両手で支えることが前提です。
そのため、握力が弱いと使いづらくなります。
握力が弱い方は、キャスター付きのものか肘支持歩行器を選ぶとよいでしょう。
前脚にキャスターが付いている歩行器であれば、後脚の2本を浮かせるだけで移動できます。
「握力がまったくない」「指が変形してグリップを握れない」という方は、肘支持歩行器がおすすめです。
マットに肘を置いてそのまま押して移動できるため、握る力がなくても歩けます。
3つ目のデメリットは、段差の乗り越えと方向転換が難しいことです。
歩行器や歩行車の中には段差を越えやすいキャスターが付いている機種もありますが、段差の乗り越えには細心の注意と練習が必要になります。
とりわけ歩行車は、軽いものでも前輪を浮かして段差を越えることが困難です。
段差のあるバスや電車で利用することも、機種によっては難しいでしょう。
ノンステップバスであっても、歩行器や歩行車を持ち上げることになるからです。
また、電車とホームの間のすき間が広ければ、車輪がはまってしまうかもしれません。
「人によっては合わない機種があるのなら、結局どれを選べばいいの?」とお悩みの方のために、歩行器の種類とおすすめの方の特徴を解説します。
いくつか機種をご紹介しますので、身体の状態やご自宅の環境に合わせて参考にしてください。
固定式歩行器は、4つの脚が固定されている歩行器のことです。
前側の足がキャスターになっているものと、そうでないものがあります。
握力が弱く、グリップを握って歩行器を持ち上げるのが難しい方には、キャスター付きの歩行器がおすすめです。
キャスター付きの機種には、例えば「セーフティーアーム Cタイプ SAWCR」があります。
前脚にキャスターが付いているため、後脚だけ浮かせれば前に進むことが可能です。
2本分の脚を浮かせるだけの握力があれば移動できるため、握力が弱い方でも簡単に移動できます。
一方、キャスターなしの歩行器は立ち上がる際の補助具として使いたい方や握力がある方、リハビリから日常生活へ戻ることを目的としている方におすすめです。
キャスターなしの歩行器には、例えば「セーフティーアーム SAWCR」があります。
ある程度握力は必要になりますが4本の脚でしっかりと支えられるため、少しずつ歩きたい方におすすめです。
商品名 | セーフティーアーム SAWR | セーフティーアーム Cタイプ SAWCR |
介護保険利用時負担額 | 200円/月~ | 200円/月~ |
レンタル料 | 2,000円/月~ | 2,000円/月~ |
販売価格 | 1万8,500円 | 2万5,000円 |
肘支持歩行器は、マット部分に腕を置いて移動できる歩行器で、サークルウォーカーとも呼ばれます。
前腕で支えるタイプのため、握力や上半身の力が弱い方におすすめです。
指が変形し、グリップを握れない方でも操作できます。
ただし、固定式歩行器と比べて大きいため、狭い場所では使いづらい点がデメリットです。
廊下や居室が広ければ問題ありませんが、移動時に壁や家具にぶつかることがあるかもしれません。
肘支持歩行器には、例えば「アルコー1S」のような機種があります。
肘支持歩行器は固定式歩行器に比べて大きいとお伝えしましたが、これは幅78cm以上の廊下であれば回転できるコンパクトタイプです。
簡単に折りたためるため、持ち運びも楽にできます。
また、本体前部(Xフレーム部)に本体内側を収めるで、回転時に障害物に接触しにい設計になっています。
商品名 | アルコー1S |
介護保険利用時負担額 | 393円/月~ |
レンタル料 | 3,930円/月~ |
販売価格 | 6万1,000円 |
「種類が多くて違いがわからない」
「体に合ったものを選びたいけれどどれがよいかわからない」
こうしたお悩みがあれば、福祉用具レンタルオンラインショップの「よぐGO」にご相談ください。
豊富な種類の歩行器の中から、身体状況やご自宅の環境に合ったものをご提案します。
「よぐGO」でレンタル・購入できる歩行器は、「固定式歩行器」と「肘支持歩行器」です。
特に固定式の歩行器を多く取り扱っており、キャスターありとなしのもののどちらもございます。
前脚にキャスターが付いている機種は「車輪が固定されているもの」と「車輪が自由に動くもの」があるため、用途に合わせてご利用ください。
歩行車は屋外用はもちろん、屋内用のものもあります。
北欧デザインを採用した機種から、クラシカルなデザインの機種まであるため、おしゃれを楽しみたい方にピッタリです。
「結局どれがいいの?」とお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。
知識のある福祉用具専門相談員が、身体状況やご自宅の環境を考慮したうえで歩行器・歩行車選びをお手伝いいたします。
また、問い合わせ・申込時に介護保険についての解説もしています。
介護保険の利用条件や利用時の負担額などが気になる方は、ぜひご相談ください。
また、介護保険について知りたい方は、まずは「介護保険制度の仕組みや、可能なサービスなど簡単解説!」をご覧ください。
初心者向けに、介護保険制度について解説しています。
歩行器・歩行車のメリットとデメリットを解説しました。
実際にレンタル・購入できる機種をいくつかご紹介したため、どんな歩行器が向いているかおわかりいただけたかと思います。
改めて、歩行器・歩行車のメリットとデメリットをおさらいしましょう。
メリットは主に、「安定性」「日常生活での行動範囲の拡大」「急激な筋力低下の防止」の3つです。
歩行器を使って歩く機会ができれば寝たきり防止になり、その結果心身の健康が保ちやすくなります。
主なデメリットは、「速度が遅い」「握力が弱いと使いづらいものがある」「段差の乗り越えと方向転換が難しい」の3つです。
特に、「握力が弱いと使いづらいものがある」という点には注意が必要でしょう。
固定式歩行器でもキャスターなしの機種を選ぶと、かえって歩きづらくなります。
「握力が弱い人に不向きな機種があることはわかったけれど、自分に向いている機種がどれかわからない」
「どれも同じように見えてしまってどれを選べばよいかわからない」
このように歩行器選びに迷ってしまったら、「よぐGO」までお気軽にご相談ください。
知識のある福祉用具専門相談員が、身体状況やご自宅の環境を考慮したうえで最適な歩行器・歩行車をご提案します。
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